『村落構造論』

 なんでオレが農村社会学の勉強なんかせなあかんのやと思いつつも、守田志郎の本だけで分かったつもりになってはまずかろうと思って読了。これがなかなか面白かった。分かったことには、守田の本を読んで思いついたことなんて基本的にはすべて議論されている。特に、最後の渡辺論文は実質的には守田の議論を理論化したものと言ってよい。そして、ここで確認されている知見は、昨今のコミュニティをめぐる議論にだって示唆を与えるようなものじゃないかと思うのだが、イマドキ、こんな本を読む人なんているのかな。しかし、近所の古本屋にこんな本がころがっているなんてありがたい。