この本、面白そうだ。野口良平「内戦の遺産」(『en taxi』)で知る。しかし、ちょっとタイミングが悪い。
南北戦争は普通、北部人が連邦政府の存続と奴隷解放をかかげた南部人と戦った戦争だとされるが、メナンドによると、南北戦争以前はほとんどの北部人が、連邦政府の存続と奴隷制廃止の二つを両立不可能な理想とみていたという、北部の実業家の多くは、南部を失えば経済的破綻が生じると信じていたし、北部の労働者の多くは、奴隷制廃止は賃金の切り下げに通じると信じていた(102頁)。
その内戦の記憶からプラグマティズムが生まれたと。
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