映画の延長として、来年度の予習として、手始めに手にとった一冊。読んでみたら、「牛や豚がと場で殺される理由は、僕らが食べるからだ。ところが僕らは彼らの哀しみを知らない。見て見ないふりをしてきたのだから」(68頁)というところから、話は意外な方向に反れていく。でも、ホントはそれが意外でも何でもないってことが分かるはず。「僕たちはいろんなものから、気づかぬうちに無意識に目をそらしている」(119頁)。
そういえば、以前、辺見庸が犬猫の殺処分場を取材した『世紀末の風景』というドキュメンタリーがNHKで放映されたはずなのだが、あれってもう一度見ることはできないのだろうか?本にもなってたような気がする。『不安の世紀から』だったっけ*1。
- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2004/11/19
- メディア: 単行本
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