それでもボクは会議で戦う

 とても「面白い」本です。絶望的な気分で書いてますが。検察ならびに警察は冤罪事件についてまったく反省する気がなかったんですね。取り調べの可視化についても、従来の取り調べに支障がでるという態度で望んでいて、つまり、自分たちが問題を抱えているということを認識する気がない。で、衆議院で可決された内容をみるかぎり、取り調べの可視化はごく一部なのに、司法取引ならびに通信傍受が限定的で可能になるというわけで、検察ならびに警察に有利な内容になっているように思えます。。また、これまでからずっと指摘されている代用監獄制度や早期保釈の難しさについて扱った部分はありません。会議で流されてしまったからです。証拠開示請求だけは全リストが提出されるようになりました。可決された法案の内容をもっとみてみる必要がありますが、この報道をみるかぎりなんの司法制度改革だろうと思っていまいます。しかも、安保関連法案審議のどさくさにまぎれての可決です。この件は参議院でも安保関連法案と同様に真面目に審議される問題だと思います。しかし、これとか読んでるとほんとに絶望的な気分になるのよ。でも、それじゃあ、駄目なんだよね。
 

それでもボクは会議で闘う――ドキュメント刑事司法改革

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それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!

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それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

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