荒野の千鳥足

 タイトルからしていささか意味不明な西部劇かと思いきや、最初に舞台がオーストラリアであることが示され、主人公の部屋にはビートルズの『アビーロード』が飾ってあり、現代の話であるということが暗示される一方、西部劇の雰囲気だけは漂う。絵的にはすごく決まっている。でも、話が始まってみれば、シドニーへいく途中の町で一晩泊まるはずが賭け事にはまってあり金に全部すって、飲んだくれて、カンガルー狩りをする。で、脚抜けできなくなって---という話。こんな映像撮れるのと思ったら最後に注意書きが出てきました。ストーリーの中身のなさと映像が決まりすぎている落差がすごい。