本日の仕事上の憤りもこめて夜は映画を見にいく。なんか最初は映像と音声がどう同調されてるのかよく分からなくてついていけなかったがなれてきたらどうってことはなかった。映画としてはふつうのドキュメンタリーかな。しかし、なんでこんなフランスの一商人がフィクサー役を担うことができることができたのが見ていてもどうしても分からない一方(でみ、中世ヨーロッパでユダヤ人が重用されて例があるとなんかの本で読んだ記憶があるな)、外交、交渉術というのがどういうものかよく分かる。一フランス人にできて、一国で出来ない事態をどう見るべきなのだろう。
これでいくとデクラールが大統領になり、マンデラが釈放されるまでのあいだにかなりのお膳立てはできていたことになる。もっとも、これは南アフリカ周辺の話であって、南アフリカをどうするかはマンデラに負うところが多いと思うし、マンデラ後の問題も大きいと思う。
しかし、フランスを仲介にしてこけた話、このこけた話をどう戻すかにはこけるきっかけを作ったコンゴ大統領にもっていってアフリカ主導の解決の道を開いたこと。アパルトヘイト廃止のために、敵対勢力だけでなく、南アフリカ政府と強いコネクションを作ったこと。キューバの貢献は想像以上に大きいこと。いずれを見ても外交というものを考えさせるうえで大きいな。
ところで、この人のフランス語は聞きやすくてヒアリングの勉強になりました。英語の方は話し手によってかなり話し方が違って、より得意なはずの英語よりフランス語の方が聴き取りやすいという奇妙な事態が生じました。
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