桂離宮を見たこともない私が桂離宮の本を読むというのはどうにも無理があるのだが(かつて、いきなり行って門前払いを食らったことはある)、和辻の議論はここでも自分の体験と文献学的な考察を結びつけて思惟を進めて行く和辻らしいスタイルである。ちなみに、和辻は造園術を政治家の仕事にたとえ二つをメタフォリカルに結びつけている(90頁)。
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