風の方は知らないうちに終わってしまった。こっちはまだやっていた。翻案したストーリーがあまりに図式的と思ってしまったが、というかこれむしろ「虫めづる姫君」じゃない?とはいえ、映画としてはすごいんじゃなかろうか。絵もユニークだし(「まんが日本昔話」とも言えますが)、たとえば、かぐや姫が髪をかき上げるシーンとかいいよなと思ってしまう。しかし、相変わらず男はバカだよね。
ちなみに、前記の西郷本ではこの本に女の立場にたった上流階層への当てつけを見て取っているが、一方でラストはかぐや姫と翁が夫婦であったかのように別れのシーンが書いてあるそうな。『竹取物語』ってあたまのところだけならはるか昔の記憶が残っているが最後の方とか知らないんだよね。受験用に有名な古文作品の冒頭は覚えろと言われていた時代があったのだがいまはどうなのだろう?
- 作者: 阪倉篤義
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1970/01/01
- メディア: 文庫
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