この方、既にいくつか本を出されていたのですな。もう少し読んでみよう。
「このように解離という病理現象を考察していくうちに、解離と同じメカニズムの存在を仮定することで、現代に見られる多くの青年期の精神疾患が理解しやすくなるように思われた。広汎性発達障害や新型うつ病がそうである。現代の精神病理が解離と深い関係があり、解離が外傷に対する自己防衛機能をもつことを考えれば、現代の若者に共通するテーマは「傷つきやすさ」ということになるのではないだろうか」(245頁)。
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