殺し

 見ながら思い出した。これ以前見てるな。そして10年以上前のメモ見たら、そこにも「これ前に見てるな」と書いてあった。しかし、改めてみればこれは傑作でしょう。それも処女作。冒頭はアントニオーニのとある映画を思わせて、その次は黒澤のとある映画を思わせるのですが、それから繰り返される当日の様子も見せるなー。そして、当時のローマの様子をうまくとらえられてるな。フェリーニの延長にありつつ、ヌーベルバーグを意識させるような感じかしら。それから音楽もいい。マンボやチャチャってこのころ国際的に流行ったのかな。とにかく、いろんなものを想起させてくれる。あと、川で溺れるシーンを最近別の映画で見たような気がするのだがどれだったろう。
 

殺し [DVD]

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