わたしが打ちたいのがまさにこの部分であるのでこう開き直られてしまうと困るな。しかも、湯浅氏は、丸山を引き合いにしながら、これが近代以後にあてはまると言っている。まさに、それが問題なのだ。
このような近代日本の思想状況の中で、あらためて和辻のたどった二十代の軌跡を見直すと、彼の問題は、レヴィットのいう二階と一階をつなぐ階段を見いだすこと、あるいは知的観念形態の背後に潜在する日本的感性の世界に眼を向け直すことであったと言えるであろう(39頁)。
でも、こう問うてよいはずだ。二階が出来上がったあとに見いだされる一階とはどんなものだろうかと。それに、これって日本に特殊な事なのかな。翻訳文化が発達すれば「国語」のなかに二重言語体制ができる、それができなければほんとに二重言語体制ができる。どうでもよいけど、二階ぞめきという噺がありましたな。
- 作者: 湯浅泰雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/05
- メディア: 文庫
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この歌、さびがアタマにくるのよ。フランスのライブみたい。