日本精神史研究

日本精神史研究 (岩波文庫)

日本精神史研究 (岩波文庫)

と、おさらい。文庫版の解説で加藤周一はこう書いてるんだよね。「感受性が議論の裏打ちになっているとき、『日本精神史研究』の文章は説得的であり、議論の要点として表へ出てくるとき、客観性を欠き、説得的でない」(399頁)。また、加藤は1930年代半ばにすでに和辻が自らの思想的立場を変えたとみているのだな。