我に撃つ用意あり 寝盗られ宗介
前者、70年安保というか新宿騒乱事件をこんな風に反復するのね。ありがちなストーリーだが役者はそろってる。しかし、変わってないと思ったがみんな若い。後者、いやー富士山からはじめてこういくのね。イマドキ想像もできない旅芸人一座。原田芳雄がかっとばしすぎてる。何よりも越路吹雪に扮する原田芳雄うたうところの「愛の讃歌」は圧巻。こうして、みると若松監督って人情派だよなと思う一方、なんせ原田芳雄がいい。二本見たら、なんだか原田芳雄の一周忌(をちょっと回ってるが)って気分にもなってきた。ほんと、原田芳雄、かっこよかったよな。
ついでに、ここに高らかに宣言しよう矢場トンのとんかつの味がきわめてはっきりと落ちた。以前、どっかだかの屋上で食ったときは火力を電気にせざるをえなかったせいだと思ったが久々に入った名駅店も同じだ。おそらく、全店でとんかつを揚げるシステムを変えてしまったのであろう。もうほかほかのとんかつが出て来なくなってしまった。なにしろ食い終わる前にトンカツがさめてしまうのである。なんだよコレ。私にグルメの趣味はないが、それだけ普段の食い物の味にはうるさい。コイツは失格である。
トンカツなんてさして高級な料理ではない。揚げたてであることがなによりも命なのだ。入院してさめたトンカツ食わされてもうまくないだろう?それとも、他の日の飯よりもましか、それとも入院したことがない?。もともと揚げ物ってさして好きじゃないがたまに食いたくなる。しかし、これでは、いずれにせよ、この先ひとりで矢場トンに来ることはあるまい。これなら、昔住んでた近所のとんかつ屋の方がよほどうまい。あそこのおじいちゃん、おばあちゃん元気かな。あれでも、これからも行列はできるのだろう。みんなホントに味落ちたと思わないのかな。これが合理的な経営というわけかな。オレは終わってると思う。
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