天下統一と朝鮮侵略

 この本、とうてい要約しがたいが、豊織政権への見方は確実に変わるはずだ。しかも、1975年間の小学館『日本の歴史』を底本としているという。いったい、この間に、われわれはこの時代に対する見方をどれだけ変えることができたのか。しかし、オームスは、ここから�川期への移行にあたって、村落支配の構造が深化するというよりも、そこに切れ目をみようとするわけか?私には豊織政権のやり残しを完成させたように見えるのだが、えらそうなことを言うためには少なくとも、まだいくつもの二次文献を読まねばなるまい。
 

天下統一と朝鮮侵略 (講談社学術文庫)

天下統一と朝鮮侵略 (講談社学術文庫)