寺の土地は誰のものか?
この手の勉強を始めてから感じた大いなる疑問。名古屋にきて驚いたのはでかい寺が多いことである。しかも、その寺が土地を切り売りしたり、賃貸したりして大きく商売をしているということである。幼稚園とか駐車場とかいうレベルではない。しかし、そもそも寺の土地とは誰のものなのだろうか?もとをただせば檀家等が寄進して寺は土地を手に入れているはずだ。明治維新以降に所有権が設定されようとも、寺の土地は寺のものであって、住職らのものではないはず。だから、勝手に寺の土地を処分することなどできないはずだし、寺が商売したあがり(寺銭といいますが)も、勝手に住職等が着服することは、寺の倫理上許されないはずなのではなかろうか?もっとも目の前で平気で行われている。こんな調子だから葬式仏教と言われるのだというのは減らず口かな。少なくとも、この手の商売に宗教法人だからと優遇措置をとる必要はないだろう。
(追記)
それで、後日、思い出したのは、京都の寺の拝観料に税金をかけようとして、寺側が拝観停止の措置に出たことである。あとで知ることになあるわけだが、京都や奈良の有名な古刹は檀家がほとんどいなかったりするわけですね。そうすると、寺の維持費に拝観料が必要だということになる。さて、これが課税の対象になるのか?法的には可能な気がするけど、檀家がいて、商売もしてうはうはという寺とどうバランスをとるのかという話になりますな。