相互行為分析という視点

 やっと発掘してとりあえずひろい読み。頁をめくっていったら、この部分にやたらと線が引かれ、いろいろと書き込みがなされていた*1。やはり、この本も重要だな。

そのつどの「当該」システムの境界は、---、機械的に決まるものではない。それはあくまでも、そのつど観察可能にするという操作によって「局所的」に達成されるほかない。したがって、当該システムが、会話、あるいはいわゆる「対面的」相互行為でなければならない理由はない。---。留守番電話のメッセージは、この電話のやりとりの外側にある。にもかかわらず、この電話が留守番電話のメッセージを受けてのものであるという事実、すなわち当該相互行為がこの電話でのやりとりを超えて拡がっているといおう事実は、局所的に達成されている(43頁)。

とても納得しているのだが、当時、この議論の含意を自分はどれほど汲み取れていただろう。
 

相互行為分析という視点 認識と文化 (13)

相互行為分析という視点 認識と文化 (13)