昨日、出先で見かけてしまったので、ついつい買ってしまう。ぱらっとめくったら、こんなことが書いてあった。
人間というものは、何も社会から必要とされるとか、社会のために役立つとか、そのために生きてるんではない。せっかく生んでもらった自分のこの生命というものを、生き延びさせていくということが、それ自体で、価値があることなんですね。だからそれを一番に考えればよろしいと思います(227-8頁)。
慎ましく、具体的に自分の家族を大切にしたり、あるいは自分の隣人を大切にしたり、その時々には喧嘩もするでしょうけど、そういう自分の周りの中で正直に生きた人間が、世界史上の災いを引き起こしたためしは一度もありません(228頁)。
何もいうことがない。そして、こんな風に伝えられている武満徹の面影が思い起こされた*1
- 作者: 渡辺京二×津田塾大学三砂ちづるゼミ
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2011/09/24
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