メーヌ・オセアン

 ここに出てくるのは小娘じゃないけど、その感覚はやっぱり小娘だな。で、一人はダンサーでもう一人は弁護士という「小娘」二人が、列車内で意気投合して、車内でトラブった検察係二人をまきこみ、まともに弁護もできなかった被告の漁師もまきこみ、あれこれ騒動を産み落としていく。でも、最後は知らん顔。その予想もつかない展開が楽しい。最後には、いちばんの脇役に見えた検察係の一人が主人公と化して、島から戻る船のリレーとそこでの映像がとてもいい。この人、前の時間にジルベールやってたんだ。
 こうやって3本長編を見てみると、女と男では描き方が対照的だし、ザーッと来る波は他の作品を彷彿とさせるし、よく踊る。で、それがそれぞれの作品で見せ場の一つになってるみたい。