ロックを取り上げた映画でいちばん不満なのは音響がしょぼいことだ。もっとでかい音で聴かせてくれ!その点、この映画の音はいい。どうせ家じゃでかい音は出せないし、二回も見に、あるいは聴きに行ってしまった。もちろん、素材がミッシェルだからということもある。このバンドが出てきたときは、とにかく凄いと思った。基本はパンクなんでしょうけど、ザ・フーみたいなフレーズがあったり、ジャック・ブルースを感じさせるベースラインなんかをおりまぜながらも、バンドの音を作っているあたりに懐の深さを感じた。あらためて聴くと歌詞も興味深い。デビューシングルが「世界の終わりに」というのもいい。でも、ギタリストのアベフトシが昨年なくなっていたということは知らなかった。あのマシンガンみたいなギターを生で聞く機会はもうないのか。
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