なぜかチューリップ

　たまたま見かけたチューリップの初期のベスト盤というかシングル・コレクションをなぜか買ってみる気になり、この頃の曲を多分３０年ぶりぐらいに聴く。聴きながら思うに、初期のチューリップってとてもビートルズを意識した音作りをしていたんだなということに気づく。当時、なぜそれに気づかなかったんだろう。ビートルズだけでなく、ビーチボーイズやキンクスを意識したであろう曲もある。
　「青春の影」というよく知られた曲があるが（このタイトルもすぐに二つの楽曲を思い出させるし、曲調もビートルズのあの曲あたりを意識させる）、この曲のB面は「一本の傘」という曲。はじめて聴いたのだが、この曲を聴いていると、キンクス「サニー・アフタヌーン」、この「一本の傘」、「およげたいやきくん」*1という連想ゲームがはじまってしまうんだけど如何？ついでに言えば、 「およげたいやきくん」のB面は「一本でもにんじん」byなぎらけんいち。キンクスということでいえば、「ヴィレッッジ・グリーン」、甲斐バンド「裏切りの街角」という連想ゲームもありますが。
　あ、べつにけなしてるつもりはありません。あーこういうのやりたかったんだなー、というのが伝わってきてむしろ好感が持てるというのが正直なところです。それ以上に思っているのは、ほらね、キンクスを「ユー・リリー・ガット・ミー」あたりだけで片付けないで欲しいというか、あ、もしかしてそれも知りませんか。

チューリップ・ガーデン (紙ジャケット仕様)

シングル・コレクション

およげ!たいやきくん(DVD付)

甲斐バンドストーリー

ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ+13

*1:http://video.google.co.jp/videosearch?client=safari&rls=en&q=およげたいやきくん&oe=UTF-8&redir_esc=&um=1&ie=UTF-8&ei=va6MS4HGII_o7AOs56iQBA&sa=X&oi=video_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CBYQqwQwAA#