なぜか北九州

 今日の昼も録りだめしておいたドキュメンタリーから「その先は孤独死」。北九州市在住の初老の男が、電気、水道、ガスも止められ、市に生活保護を求めたにもかかわらず、これに応じてもらえず孤独死した。北九州市は、生活保護を受けつけないことで悪名高いところであり、あらかじめ事情を聞くと称して、本来権利として提出を認められているはずの申請用紙すらわたさず、多くの人に門前払いを食らわせていた。昨年初めに下関駅の放火事件があったが、あの犯人である老人も北九州市から生活保護の申請を受けつけてもらえなかったと述べているとのこと。こうしたやり方は、もともとは暴力団がからんだ生活保護の不正受給が問題化し、その対策として採用されたものだが、それが受給抑制の手段として利用されるようになったらしい。北九州市は事実上ノルマとして生活保護受付の上限を定めており、その背景には、産業が衰退し政令指定都市ではいちばん高齢化が進んでいる市の財政事情の悪さがある。さらに、この水際作戦が他の自治体でもお手本になっているという話もあるようだ。ぐっ。