なぜかオーストラリア

 今日もお昼にみたドキュメンタリーを紹介。現在、日本はオーストラリアから大量の食糧を輸入しているが、オーストラリアは現在大干ばつに見舞われている。この大干ばつと中国やロシアといった急激に経済成長を続けている国からの食糧需要の拡大で、オーストラリアは農業政策の見直しをすすめつつある。
 たとえば、オーストラリアは日本のうどん向けの小麦栽培を進めているのだが、うどん用の小麦はデリケートなので異常気象に弱く試練に立たされている。また同様の理由から、菜種栽培では、これまで禁止することで商品の差別化を図ったきたのだが、遺伝子組み換え作物の導入が検討されている(日本が大量に菜種油を輸入しているカナダではすでに遺伝子組み換えの菜種が利用されているそうな。知らなんだ)。また、従来日本市場向けに生産されてきた牛肉を中国その他の国に振り返る動きも出ている。なにせ日本の方が輸入のための条件が厳しい。オーストラリアにとって日本は食物輸入のよいお客さんであり、そのためいろいろと産品に注文もつけられたのだが、異常気象と急激に経済成長をとげている国々の食糧需要の増加で、金さえ出せば欲しいものが手に入るという時代ではなくなりつつあるのだというわけ。
 こんな番組を見ていると、日本の食料安全保障って大丈夫なのかって思ってしまうが、調べてみたら、下の調査によると6割近い人が日本の食料安全保障に不安を抱いているそうな。これってどうなの?
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/research/29/