なぜかイラクのこと

 昼食の合間にしばらく前に某国営放送で放映されたイラクを扱ったドキュメンタリー番組を見る。イラクでは内務省を牛耳ったシーア派が、警察や民兵組織を使ってスンニー派の一般市民を襲撃、虐待、虐殺しているというもの。先日、同じシリーズでフセイン裁判を取り上げたドキュメンタリーも見たのだが、それによると、フセイン裁判は、米国の思惑を超えてシーア派政府が影響力を行使し、過去の残虐行為にたいする真相究明もなされないままフセインの処刑にまでいたったということのようだ。『サイト』31号での、藤原帰一酒井啓子の対談では、これをシーア派vsスンニー派の対立と見るのは単純すぎて、むしろシーア派革命政権内部の対立の方が深刻だということなのだが、とにかくスゴイことになっていることはまちがいない。次に打つ手が見えないなか、これで特措法延長して大丈夫なのかしら。これってどうなの?