木村敏以降の分裂病論の展開ということではこの本、きわめて明快だと思う。 筆者は分裂病の本質を根本的には時間の病理に由来するある種の背理性であると考える。そしてその発病過程は、主体にとって不可欠の構成契機である企投と被投性の両者の相補性の解離…
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