人権の歴史

 「バブーフの協議の概要」に出てくる労働の義務。労働が義務であるなら、仕事を保障される権利があるだけでなく、こういう風に考えることもできるのかな。それから、労働の義務は労働の権利として社会権的に裏付けることができますね。

ある者が労働に精根を尽くしながらも、あらゆる物に不足しているのに、他の物が無為にすごしながら豪奢に暮らしている場合には、圧制が存在する(92頁)。

 パリ・コミューンでの徴兵の廃止、常備軍が誰に銃を向けるかをよく知っていたのですね。

パリ・コミューンは、常備軍が新しい国家においては二重の意味で危険な存在だとしていた。ひとつは人権にとって危険だと言うことであり、他は経済的にみて危険だということである(127頁)。

人権の歴史 (岩波市民大学 人間の歴史を考える 7)

人権の歴史 (岩波市民大学 人間の歴史を考える 7)