ついでだから、近所で見つけたこれも読んでみた。そしたら、この本は基本的に原典批判なんだよね。しかも、その批判的な吟味をつうじて『論語』の面白みというか、孔子の言行が浮かび上がってくる。もっとも「初期の孔子学派は家族道徳を特に重んじたというわけではないのである」(89頁)とか言われるのが1938年刊であることを考えれば、ちょっとした深読みもしたくなってくる。ちなみに、個人的には孔子の弟子では子路が好きなのです。
- 作者: 和辻哲郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/12/16
- メディア: 文庫
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