戦国社会史論
一昨日の続き。まずは、「百姓」について。「御百姓意識」の基礎は「作職を有して年貢所当を負担することを共通の根底として「百姓」としての名主・百姓の統一によって支えられていた」(114頁)。
地主化した在地領主が農民にたいして高利貸的機能を担っていたのは、家臣団の維持や軍役負債による赤字累積を農民に転化しようとしたものである(1-1)。
在地領主(国人層)における惣領制の解体により、庶子支族は惣領との主従関係におかれる一方で、在地の地主・章領主的階層であった(1-2)。
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