とりあえずのリハビリ読書。矢部さん、子ども連れて名古屋に逃げてたんだな。これは卓見かも知れない。どこかでお目にかかる機会ないかな。
職人仕事とか熟練というものには、主体的に仕事を組み立てることと同時に、たくみな「手ぬき」をすることもふくまれています。職人としてゆずれないところは厳密になる。でもずっとそれではもたないから、わらいと簡単な肯定なら手ばやくすませて、さてちょっと一服してくるか、という具合です。
このあんばいば、いわば職人の複雑系です。トヨティズムや「かんばん方式」は、仕事を分解して管理することによってこの手抜きの部分をなくそうとする」(111頁)。
経験的には、若くてマジメで抜くことを知らない人はこまるな。一方で、年寄りが抜きすぎるから否が応でもこっちが埋めなきゃならなくなったり。お前らバブルでいい思いしすぎてるんだよ。
放射能を食えというならそんな社会はいらない、ゼロベクレル派宣言
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放射能拡散という問題を、それ自体として正面から見据えなくてはならない。この問題を「3・11」の副産物のように扱って、「未曾有の自然災害」という構図のなかに丸めてしまうと、問題はみえなくなってしまう。
「3・12」はいまも現在進行形で拡大している公害事件です。いま福島第一原発が奇蹟的に収束したとしても、拡散した放射性物質は地面に残り続ける。たとえ日本のすべての原発をすべて停止させても、国のエネルギー政策が転換しても、放射能の拡散は終わらない。東北・関東の住民は毎日少しずつ被曝し続ける」(21頁)。
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とりあえず、この一ヶ月強ほど、目の前の仕事を片付けることに追われ、なんとか気分転換するのが精一杯で、他のことに十分目を向ける余裕がなかった。正直、もうくたくたである。しかし、私の本来やるべきことは他にある。まだ、残された問題もあるが、この先、順次、力点を本来自分のやるべきことに移していきたい。