参院選公示を見ながら思うに

 各党が何を言ってるかという話もありますが、それ以前に候補の顔ぶれを見てると選挙行く気が薄れるんですけど。こんな調子で候補者立てて何言っても説得力ないだろー。タレント候補は論外として、これ、候補の公募とか言い始めてからずっと気になってるんだけど、公募ってわりには立候補できる人が特定のタイプに集中しすぎていませんかね?それを何とも思ってないんですかね?そして、その顔ぶれから完全に欠けているのはいわゆる「ふつう」の人だ。
 立候補すれば当然、落選するリスクを負わなければならない。そして、そのリスクがかなりのダメージになる人もいれば、大してダメージにならない人もいる。いわゆる「ふつう」の人って、一番ダメージが大きい人だよね。だって、仕事辞めて落選した後の生活なんて想像つかないよ。でも、民意を反映するっていう意味なら、議員のなかにはそうした人こそ入ってくれないと。
 民意は単純に投票結果にだけあらわれてくるわけではない。選出される議員がどんな経歴の持ち主かという点でも、多様性があり、それなりに社会を反映したものであることが望ましいはずだ。社会にはいろんな現場があって、それぞれの問題を抱えている。それぞれの現場を生きてそれぞれの問題を知っている人が国会議員になっていくような仕組みを作らないと、まともに社会のことなんて考えられないでしょう?もうこの国の選挙のシステムって駄目になりかけてるんじゃないかしらん。いくら、党首だけがサラリーマンの息子でもねー。


 それから、ぱっと出てきたような候補に目をくれる必要なんてぜんぜんないよ。それだけで、こいつら、選挙のことしか考えてない連中だと思っていい。本当に、この国や社会のことを憂い、自分なりに問題を考えているのなら、選挙の公示なんかに関係なく、日頃からいろんなかたちで活動して訴えているはずだよ。言論の自由は選挙期間だけのバーゲンセールじゃない。自分の訴えを繰り広げる場ややり方はいつでも、そしていくらでもあるのだ。でも、身近なところでそんな努力をしている人なんて見たことがない。