非正規雇用の割合は

 朝日のこの記事が気になった。全トヨタ労連が非正規雇用の割合を3割以内に抑えるよう促す目標を掲げたというもの*1
http://www.asahi.com/business/update/0921/NGY200709210010.html
業種や職種によって事情も変わるだろうから、この3割という数字が高いのか低いのか私には判断できないのだが、大手の組合が目標を掲げること自体は意味がありそうだ。なお2006年度『労働経済白書』では「派遣労働者受入れ企業の常用労働者に対する派遣労働者数割合は12.4%」だそうです*2
 ただ思うに、非正規雇用の割合を下げるといっても、今後の新規採用で正規雇用の割合を上げていくという場合と、現在の派遣社員期間工の正規採用を進めるというのではまったく意味が違ってくる。あたりを見まわすとボクの年代で人材派遣会社に登録して働いている女性はとても多い。それを見ていると、他人事ながら彼女たちはこの先どうなるのだろうと気になる。前者であれば、次第に切り捨てられていく可能性が高い。後者なら、ライフ・スタイルの選択の幅が広がるかもしれない。ちなみにトヨタでは派遣社員からの正規採用は行わないと聞いているのだが。

*1:トヨタ労連は昨秋に非正社員の組合員化を進めるという運動方針も発表している。これはその後どれくらい進んだのかな?http://www.chunichi.co.jp/article/car/news/CK2007091502048911.html http://www.kokko-net.org/cgi-bin/kokkoippan/jouhou/du3_view.cgi?Page=15

*2:ここから。http://akazawanami.blog73.fc2.com/blog-entry-14.html