愛敬浩二『改憲問題』(ちくま新書)

 「憲法をつくるという営みは、欲望や感性のままに生きたい人間からみれば不自然で人工的な営みなのである」48頁。
 ところで、この本に出てくる学生のネーミングなのだが、その由来を知りたい向きには、名古屋市営地下鉄の路線図を参照してみることをオススメしておく。これって「中学生日記」へのオマージュなのだろうか?そのわりには御器所先生がいないのだが---。


 そうだ。改憲問題と言えば、憲法改正のために国民投票法案だが、政府案にも民主党案にも最低投票率の規定がないということはどれくらい知られているのだろうか?どういうことかといえば、投票率が60%で投票者の50%が改正に賛成したとすると、国民の30%の賛成で憲法を改正できるということになるわけだ。これってどうなの?

 日弁連は、こんな意見書を出しています。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/special_theme/kokumin_touhyouhou.html